意外とかんたん!鍼灸師さんが教えてくれた「はじめてのお灸」
前回、Emiがお話を伺った鍼灸師の南さん。
お灸に興味はあっても、どうやってはじめたらいいかわからない方もたくさんいらっしゃると思うので、南さんに「はじめてのお灸のポイントを」伺いました。
- そもそもお灸って何をするもの?
- これさえあればOKな3つの道具
- 扱いやすい3つのツボ
など、とってもわかりやすく具体的に教えていただいたので、さっそくご紹介します^^
お灸って、何のためにするの?
南さん
「お灸の目的は、ツボをあたためて血の巡りをよくしてあげること。
血行をよくすることで人のからだが本来もっている自然治癒力、健康になるチカラを高めて、元気なからだに戻したり更に高めたり、不調を予防するために使います。
あたためることが目的なので、お灸がない場合はドライヤーであたためていただいても◎」
(ドライヤーを使う方法はこちらでご紹介しています)
(ドライヤーを使う方法はこちらでご紹介しています)
これさえあればOK!な3つの道具
南さん
「お灸をはじめていただくには、
- 灰皿
- ライター
- お灸
の3つさえあれば、すぐにはじめていただけます。
灰皿は、Emiさんがされていたように、空き缶などで代用していただいても大丈夫です。
あと、意外とお灸にライターで火をつけるのが怖いというお声もお聞ききします。そういう方は、キャンドルを用意してもらうと気分も落ちつくし、よりスタートしやすいかと思います^^
お灸はドラッグストアなどでお求めいただけますよ。」
お灸は持たずに、指先につける
南さん
「お灸を指でつまむように持つとつめ先が熱くなってしまうので、こんな風に指先につけてもらうと◎
Emiさんは、お灸の持ち方を動画で調べて練習されたそうで、今では5本の指すべてにつけられているそうです。笑」
初めてでも扱いやすい、3つのツボ
南さん
「お灸というと、肩や背中でやりたいな〜という方も多いと思うんですけど、初めてされる場合は自分の目で見えて手の届きやすいツボがおすすめです。
具体的には、
・合谷(ごうこく)
・三陰交(さんいんこう)
・太渓(たいけい)
の3つのツボ。
手にある合谷は、主に目の疲れや頭痛など首から上の症状や肩こりに。
足にある三陰交や太渓は、下半身の冷えや生理痛などの婦人科系の症状、加齢に伴う症状などに効果的です。
ツボのおおよその場所は、ネットやアプリなどで調べていただけたらと思います。“よく効くツボは末端の方に多い”と、ぜひ覚えてくださいね。
お灸を置くのは“へこんでいる”場所
南さん
「なんとなくの場所をつかんでいただいたら、手や足をフェザータッチでやさしくさわってください。
「なんとなくの場所をつかんでいただいたら、手や足をフェザータッチでやさしくさわってください。
へこんでいる部分があると思います。
へこみは、血流が悪くなっているほどへこむものなんです。なので、その一番へこんでいる部分にお灸をおくと、血液の循環がよくなりより効果的です。」
どのぐらい続けるのがいいの?
南さん
「症状や体質などによっては、すぐに効果を感じられることもありますが、継続していただいた 方がお灸の効果や良さを感じていただけると思います。
まずは3日間トライしてお灸に慣れてもらい、 続けられそうなら3週間。個人差はありますが、3週間くらいするとだんだんと何かしらの変化を感じ られると思います。
歯磨きなどのように日常のセルフケアにお灸を取り入れてもらえると、免疫力アッ プやいろいろな不調の予防にも効果が期待できます。“そういえば体調良いかも?”と感じられるようになると思います^^
お灸の感受性は、1個でも十分な人、物足りない人など、からだの状態などによってさまざまなので、まずは1つのツボに1個のお灸からお試しいただけたらと思います。
1日に何度もお灸をしたい!という場合も、慣れるまでは、同じツボは 3 個程度にとどめておいてくださいね。」
Emiはお灸セットを、メイクポーチにまとめています
難しそうかな…?と感じていたお灸も、ポイントを教えてもらうと、はじめの一歩を踏み出せそうですね。
南さんには、「こんな時にはこのツボ!」と症状に合わせたツボも教えていただいたので、これから&ourhomeのインスタでご紹介していきます。そちらも、ぜひご覧いただけるとうれしく思います^^
●お話を伺ったのは…
南さん/東広島市の「葵花(ひまわり)鍼灸院」で女性や子どものケアを専門に行なっている鍼灸師。お灸を広げる活動も行なっている。6歳と4歳の2児の母。 |
\期間限定3/6(日)まで/