Emiが鍼灸師さんに聞きました「私たち世代に大事なケアって何ですか?」
Emiの暮らしに欠かせなくなっているお灸。
実は、OURHOMEをご覧くださっている鍼灸師の南さんがプレゼントしてくださったことがはじめたきっかけでした。
昨年には、自分を大切にするというコンセプトの“私に寄り添うブランド”『&ourhome』を立ち上げるなど、肩の力をぬいて私らしく歳を重ねたいという気持ちのEmi。
そんなEmiが今回、鍼灸師の南さんにお灸の話も交えながら「私たち世代の女性が、自宅で気軽にできるセルフケア」についてお話を伺いました。(いつものよみものより、ボリュームアップしてお届けします!)
コロナ禍で自分にできることは「免疫をあげること」
Emi:今日はよろしくお願いします^^
そもそも私がお灸をはじめたきっかけは、南さんがお灸をOURHOMEに送ってくださったことなんですよね。確かちょうど1年ぐらい前だったと思います。
南さん:そうですね。新型コロナウイルスが流行しはじめた頃に、今こそお灸だ!と思いが高まって。大好きなEmiさんやOURHOMEのみなさんに、勝手に送らせてもらいました。笑
Emi:本当にありがとうございました!もう私に欠かせないものになってるので、お灸をはじめてまだ1年ほどしか経っていないのが信じられないです。笑
でも、南さんはどうしてコロナ禍の今こそお灸だ!と思われたんですか?
南さん:ウイルスが広がり始めた当初は、治療薬もなければ当時はまだワクチンもできていませんでしたよね。そんな状況の中で、自分にできることは免疫力を上げる方法しかないと思ったんです。
で、どうやって免疫力を上げる?となったときに、私にできることは鍼(はり)とお灸で。お灸はご自宅でしていただけるし、ちょっとでもみなさんの力になれたらなと思ってお送りさせていただきました。
Emi:そうだったんですね。確かに、免疫力を高めておくってすごく大事だと思います。
南さんはそもそも、お灸とどんなきっかけで出会われたんですか?
広島にある南さんの鍼灸院
南さん:専門学校でお灸を学んだんですが、深く関わるようになったのは鍼灸院をはじめてからですね。女性のケア、生理痛や産後の養生など婦人科系のケアにはお灸がすごく効果的で。私自身の日常にも欠かせないものになっています。
Emi:お灸って女性のからだのケアとすごくつながってるんですね。
今日は南さんに、お灸のことはもちろん、30代〜40代ぐらいの私たち世代の女性が自宅で気軽にできるセルフケアについて教えていただきたいなと思っています。
南さん:はい^^
よろしくお願いいたします。
手足が冷えていること、気づいていますか?
南さん:お灸を使うそもそもの理由は、ツボをあたためること。要するにからだを温めてほしいということなんですね。
現代は、頭を使い過ぎな生活様式なので「冷えのぼせ」という症状になってしまっている方がすごく多いんです。
ご来院された方の足をさわるとキンキンに冷えていらっしゃるのに、ご自身では「冷えていると思っていなかった」ということも少なくありません。
Emi:まさに、まさに私です!
南さん:Emiさん、頭の回転がすっごく早いから、冷えのぼせになりやすいんだと思います。
Emi:私、整体に行ってるんですけど「めちゃくちゃ冷えてますよ〜」って言われるんですよ。でも、私自身は「え?そう??」みたいな感じで。やっぱりちゃんと手でさわってもらったら、冷たいってわかるんですね。正直そこまで冷えているとは思ってなかった。で、顔だけはほてっていて赤いんですよね…。
南さん:それはまさに、冷えのぼせの症状ですね。
Emi:南さんはインスタグラムでも「自分のからだの声に耳を傾けるのが大事」って発信されていましたよね。具体的にからだのサインを感じるにはどうすればいいんでしょうか?
南さん:本当に些細なことなんですけど、日頃から手足を直接さわってあげること。
例えば、手ひとつとっても冷えている時もあれば、あったかい日もあったり、いつもより乾燥している日があったりしますよね。顔はいつもお化粧をするので、今日はいつもと違うなって気がつくと思うんです。それと同じようにしてほしいですね。
いつもより乾燥しているな、冷えているなということがわかったら、それはからだのサイン。
その裏側に不調があるという表れなので、何かケアをしてあげないといけないなという意識を持っていただけたらいいなと思います。
Emi:ぱぱっとさわるんじゃなくて、自分のからだの声を聞きながらさわるような感じがいいんですね。
お灸がなければ、ドライヤーであたためても
ドライヤーで実演してくださる南さん
Emi:冷えのぼせの症状は、どうやって改善できますか?
南さん:冷えがあるとのぼせの症状も消えにくいんです。だから、まずは足をあたためてほしいです。
Emi:あたためるなら、やっぱりお灸ですか?
南さん:お持ちであればお灸を、なければドライヤーであたためていただくのもいいですよ。手軽だし、すごく気持ちがいいんです^^
Emi:へぇ〜!ドライヤー! どこをどんな風にあたためたらいいんでしょう?
南さん:一番あたためてほしいのは、足ですね。
ツボで言うと内くるぶしの骨から指4本ほど上のあたり、【三陰交(さんいんこう)】というところをあたためてください。
特に女性は、ここから下の部分を常にあたたかくしてもらうのがいいんですよ。
Emi:あ、私はレッグウォーマーとルームシューズを履いてあっためています!
南さん:ブログで見ました〜!そうですよね。すごくいいと思います^^
そんな感じであたたかい状態をキープする意識を持ってもらうのが良くて、それでも冷えてしまう人は【三陰交】に温風を当ててください。
直接風を当て続けるとやけどしてしまう可能性もあるので、ここ冷えているなって自分の手でチェックしながらあたためてもらうと変化もわかっていいと思います。
Emi:へぇ〜、なるほど!
うちの息子はサッカーをやってるんですけど、脚がすごい疲れてて。うちは夕方早くにお風呂に入るので、夜9時ぐらいになると脚もすごく冷えちゃってて。そっか、ドライヤーであたためてあげたらいいんですね!
南さん:そうですね。サッカーをされているお子さんなら、膝から下、ふくらはぎなんかをさわりながらドライヤーであたためてあげるといいですよ。
お子さんの場合は特に、お母さんにさわってもらうことで安心感もあるし、すごく効果があると思います^^
整理収納も鍼灸も、根っこにあるものは同じ
Emi:南さんの鍼灸院にいらっしゃる方は、同世代女性が多いんですか?
南さん:子育てまっただ中の方や更年期に差し掛かっていらっしゃる方など、30〜40代の女性がたくさんいらっしゃいます。そして、みなさん何らかの症状があるからご来院されるんですが、その背景には暮らしやお仕事上の悩みがあるんですよね。
Emi:片づけも同じです!元々はランドセルの収納をどうしよう、今のキッチンになんだかモヤモヤして…というお悩みを伺うんですけど。よくよくお話を伺っていくと、家族のコミュニケーションの悩みだったり、仕事上の悩みだったりがあって、家が乱れているんだなということがあって。
南さん:片づけも…!私は鍼灸師として、おからだの症状のケアはサポートできますが、それだけでは根本的な悩みをすぐに解決するのは難しくて。でも、だからこそ継続的に寄り添いながら、なるべくいい状態を保っていけるようにお手伝いしていきたいなと思っています。
Emi:鍼灸師さんは、カウンセラーのような一面もあるんですね。
私も南さんとは内容は違いますが、根っこの部分を見つめるきっかけになるような、暮らしをよりよくできるお手伝いができるような発信ができたらなと思っています。
今日はたくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました^^
南さん:こちらこそ、ありがとうございました^^
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明日は、南さんに伺った「意外とかんたん!お灸のはじめかた」をお届けします◎
南さん/東広島市の「葵花(ひまわり)鍼灸院」で女性や子どものケアを専門に行なっている鍼灸師。お灸を広げる活動も行なっている。6歳と4歳の2児の母。 |