「わたし、実験中なんです。」50人の部署で女性は5人。仕事と子育て、両立のリアル。
OURHOME Emiです。
東京の新築マンション企画のお仕事で、ご一緒している「伊藤忠都市開発」一級建築士で課長補佐の室井さん。(元はOURHOMEファン!)
私より少し年下で、5歳と3歳のお子さんがおられながら、プロジェクトを6つも抱えて毎日相当〜〜〜に忙しくされています。
社内では「室井さんに時間をつくってもらおうと思ったら、2週間先になってしまう…!」ということも耳にし、一体どうやって仕事と家庭の両立をされているのか知りたい!と、くわしく聞かせてもらうことにしました。
今回は、対談形式でお届けします◎
ただ今、室井実験中!
Emi
「今日は、室井さんに仕事と家庭の両立について聞きたいと思っています。
さて、いきなりなんですが、いまお仕事で「室井実験中!」なんですよね。室井さんは50名部署、そのうち女性は5名という環境で働かれているそうですが、その中で何をどんなふうに実験されているんでしょうか?」
室井さん
「私は今の職場で技術職として働いているんですが、これまで技術職で育休を取って復帰された方がいらっしゃらなくて。だから数年前の私は、この会社で働き続ける未来が想像できなかったんです。仕事は楽しい!でもここで働き続ける未来が描けないのは寂しいなと思っていました。
誰しもが同じように結婚をして、子どもを持ってほしいとは思っていないんですけど、もしその選択肢を求める人がいるのであれば、その選択肢を示してあげたいなと。自分だったらそういう人がいてくれたらいいなという意味で、いま仕事と家庭の両立を自分で“実験”している気持ちでいます」
Emi
「“実験”って、具体的にはどんなことをされているんですか?」
室井さん
「1週間でどのくらい会議や打ち合わせに拘束されない、“自分だけで作業できる時間”があるのかな?と洗い出したり、プロジェクトを一気に何件まで回せるんだろう?と試してみたり。どこがいちばん辛いのかな?どこまでだったらできるんだろう?というのを実験している感じですね」
Emi
「まさに、室井実験中ですね!
それを会社からお願いされるかたちじゃなくて、やっているということですもんね。自ら進んでされているのがすごいなと思います」
朝5時半から仕事、お昼はデスクで15分。
Emi
「実験中の、今の室井さんの1日のタイムスケジュールはざっくりどんな感じなんでしょう?」
室井さん
「日によって前後しちゃうんですけど、だいたい朝5時過ぎに起きて、まず洗濯ものや朝ごはんの準備などちょこちょこっと30分ぐらい家事をします。それから1時間ぐらい自宅で仕事。リビングでメールをチェックしたりします」
Emi
「5時半から仕事!私、最近朝7時からの仕事を『早朝仕事がんばります〜!』って言ってたけど、全然早朝じゃない〜〜〜!って思いました(笑)!めっちゃ恥ずかしい…(笑)」
室井さん
「いやいや、がんばれる時だけです。その後、6時半ごろから子どもを起こしはじめて、7時に朝ごはん。保育園の送りは夫が担当してくれるので、私は7時40分に家を出る感じですね。その後、9時から本格的に仕事をスタートします」
Emi
「なるほど〜。お昼はどうされているんですか?」
室井さん
「最近はお昼をゆっくり食べる余裕がないんですが、まったく食べないっていうのは無理なので、時間がなくても15分ぐらいでパン1つとか、おにぎり1つはつまみます。今は16時半までの時短勤務なんですけど、退社はついつい17時過ぎになっちゃって(苦笑)。走って、18時の保育園のお迎えにギリギリセーフみたいな感じです」
Emi
「朝5時に起きて、お昼を急いで食べて、18時のお迎えにダッシュ…。ほんとにおつかれさまですっ!!」
ダメ元で、Emiさんに連絡してみよう!
Emi
「そんな忙しい中で、新しいプロジェクトとして私に声をかけてくださったんですよね。
社外の人に声をかけて、社内に私のことをいちから説明して、理解してもらって…というのはすごく大変だと思うんですが、どうして声をかけてくださったんでしょう?」
室井さん
「まずEmiさんのことは、義理の妹が『OURHOME〜子どもと一緒にすっきり暮らす〜』というEmiさんの著書をプレゼントしてくれたことがきっかけで知りました。ちょっとの工夫でかえられるの?仕組みでかわるの?って、読んだら衝撃的で!そこからブログも読ませていただいていました。
それからしばらく経って育休に入り、初めてちゃんと家事に向き合いました。そして、終わりのない家事や育児にヘトヘトに…。収納を一か所にまとめられたら家事が減るかな?おこがましいけど、私と同じように仕事復帰に不安を抱えているママたちの力になれないかな?なんて考えていたんです。そんな時にEmiさんのリフォーム日記を拝見して。Emiさんと一緒にこういうマンションを作りたい!!って強く思いました。そうしたら、たまたま復帰後すぐの案件が自由度の高いプランが組めそうな案件で。
ダメもとでEmiさんに連絡してみようと動いたら、賛同していただけて。もしかしたら社会人経験でもう2度とないかもしれないし、やるしかない!と思って。思いと機会に恵まれて今に至るという感じです」
Emi
「私自身、いろんなところからお声がけをいただくんですが、大事にしているのは担当者さんとのフィーリング。
長い間関わるプロジェクトなので、一緒にものづくりをしていける方か、をすごく考えます。室井さんは1回目の打ち合わせで本気で一緒に仕事がしたいと思ってくださっているのが伝わってきて。
一緒に『間取りのない家』をすすめることができて、本当にうれしく思っています!」
シンプルだけど「伝える」ことが大事
Emi
「少し話題は変わりますが、仕事も子育ても大変な中で、室井さんの考えや気持ちはご主人に伝えられていますか?」
室井さん
「お恥ずかしいんですが、昔の自分はひとりで考えて済ませてしまうことが多くて。…特に出産した直後なんかは、私こんなにいっぱいいっぱいなのに何でお皿出しっぱなしなんだろう?靴下脱ぎっぱなしなんだろう?って思っていて」
Emi
「イライラされてたんですね」
室井さん
「ひとりでイライラしてましたね。だけど、そういえば『靴下拾って』って言ってないな。『お皿洗ってほしい』『私いま疲れてます』って、言ってないなって」
Emi
「うんうん。察してくれるのが当たり前でしょ?という感じだったのかな」
室井さん
「自分で感情を抱えてるばっかりだったんですよね。そっか、気づかないかと思って。なるべく伝えていった方が、環境も変わるんだなって、Emiさんの本やブログにも出会って、ようやくわかるようになってきて」
Emiさん
「ほんとに。伝えるってめちゃくちゃシンプルなのに、意外としてないことって多いんですよね。
例えば、ほめてほしい時なんか、私、めっちゃ「ほめて〜〜!」って言うんですけど。家族にもスタッフにも『ほ・め・て!』って(笑)」
室井さん
「ふふふ(笑)」
Emi
「でも、それも普段のコミュニケーションがベースにあって。しんどいことを伝えるとか、ほめてほしい時はほめてって素直に言うとか。それってすごい大事なことなのに、大人になったらみんなしないんです。
家族だからこそ余計になのかな?伝えることさえできていたら、全部解決するのになって思うことがすごく多いんです。『わかってほしい、察するのが大人でしょ?』と思うかもしれないけど、いやいやわからへんから〜!って思うところがすごくあって。
それは仕事でも同じで、シンプルに伝えるってすごく大事だなと」
室井さん
「うんうん」
Emi
「でも私はまずそもそも、自分のことを知らないと、誰かに伝えることもできないと思っていて。
自分がどれぐらいしんどいのか、どれぐらいうれしいのか、何をしたら元気になれるかとか、仕事の中でこれが好き、これが苦手とか。自分が知らないと言おうにも言えないですよね。
仕事と家庭の両立でいっぱいいっぱい。だけど、自分が何に困っているかわかっていない人も多いのかなって。
まずは自分が何に困っているのかを分解する。できていること、苦手なことを整理してみる。そうすることで、伝えられるようになるのかなと思っています」
*
室井さんと進めているマンションプロジェクト「クレヴィア西葛西」は、仕事も暮らしも、自分で選んで、人生をデザインすることができる『間取りのない家』
ファミリークローゼットを玄関と洗面所の間に設置し、仕切る・仕切らないを自由に選べるウォールドアやまるごと動かせる可動収納なども取り入れ、自由な暮らしができるプランを考えました!
- ファミリークローゼットが玄関と洗面所の間にある魅力って?
- ウォールドア、可動収納ってどんなもの?
\間取りのない家って?/
イラストつきでくわしくご紹介
物件エントリーいただくと、限定サイトにて「間取りのない家」の動画などもご覧いただけます◎