新刊「わたしの暮らし、かえる、かわる。」見本誌が届きました。
去年の春、お声をかけていただいたのはPHP研究所。
今までの著書とはちがう出版社です。
ありがたいことに、いろんな出版社からお話しをいただくなかで、
まずは、お会いして、一緒につくらせていただける担当の方と
じっくりお話しをしてから決めるようにしています。
どんな本をつくりたいか、
どんなものを生みだしたいのか、
の想いが同じでないと、うまくいかないのだと思っています。
これは、本づくりも、ものづくりも、一緒。
出版スケジュールが詰まっていたこともあり、
数冊同時進行で動くのですが、企画構成は去年の年末。
実際に執筆をはじめたのは、今年の3月のことでした。
執筆のために、時間をあらかじめあけておいて、スタート。
「子どもたちの入学式までに絶対仕上げる!」と目標を決めてかきはじめました。
今までの実用書とはちがって、
文字だけで表すことに新鮮さも感じ、
滑り出しは思ったよりも順調で、
1日3〜5本書き上げるペースで最初はとっても順調だったのです。
意外と書けるかも!
なんて思っていたのもつかのま…
最初にざっと書いたものを見直し、推敲し、
よりよいものに仕上げる段階で、
そもそもこれでいいのだろうか…と行き詰まり、
ふりだしに戻って書きなおそうか…なんて悩んだり。
書こうと思って、机に座っても、
まったく進まないのです。
書こう書こうと思えば思うほど進まなくて、気は焦るばかり。
正直言って、途中は、原稿の紙を見るのも辛いときがありました。
そんなとき、ふと、
娘がそのころよく見ていた
「魔女の宅急便」がテレビから流れてきました。
主人公のキキが、ホウキで空を飛べなくなるシーン。
それを相談しに行った、絵描きの友人ウルスラが、
自分も、絵を描けなくなるときがあるといって、こう言いました。
「そういうときは、じたばたするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる!」
キキが、「それでも、できないときは?」と聞くと、
「描くのをやめる!散歩したり、景色みたり、何もしない!そのうちに急に描きたくなるんだよ。」
これを聞いて、ハッとしたのです。
寝てもさめても原稿のことを考えていて、
同時に他の仕事もたくさんあるのですが、
それをしながらもいつも気になってちょこちょこ書いてはうまく進まないことの繰り返し。
これを聞いて、丸1週間、原稿からスパッと離れてみました。
考えない、原稿を見ない、何もしない!
この本では、すべての章を「かえる」をキーワードに、章を組み立てました。
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1章/帰るのが楽しみになる家
2章/自分を振り返る
3章/こころのスイッチを切り換える
4章/仕事の向き合い方を変える
5章/物事とのつきあい方を変える
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