わたしが20歳くらいのときのこと。

家までの帰り道に
大切にしていたブレスレットを
なくしたことがありました。

がっかりして母に話すと、

「明日の朝から
一緒に探してあげるよ〜！」

「2つの目より、
4つの目で探した方が
見つかる可能性高いや〜ん！」

と明るく提案してくれたのです。

実際に次の日の朝、
母は文句も言わずに
探しものに付き合ってくれました。

結局、ブレスレットは
みつからなかったのですが、

「お母さん、優しいな〜」

と、心があったかくなったこと、
今でもよく思い出します。

あれから十数年、
わたしも母となり思うことは、

あの時、母は
ただ優しかっただけじゃなくて、

【落ち込んでいる私を元気づけたかった】
のではないかな、と。

わたしも自分の娘たちが、
落ち込んでいるときには、

さりげなく
心をあったかく
してあげられるような
存在でありたいな、と思います。