「日本人らしさって?/今、目の前にあることをやり切る!」中学3年生の男子と対談 後編!
OURHOME Emiです。
私の親友の中学校3年生の息子「ナウ」に登場してもらった「あの人の暮らす働く聞いてみた」
どうやって英語を勉強したの?
ドイツと日本の学校の違いは?
などをお届けした【前編】に続き、
【後編】では「おばちゃんからのアドバイス」的なこともお届け。笑
ナウが、ドイツでいつも持ち歩いていたものも聞いてみました!
日本人らしさって?
Emi
ドイツに行ったからこそ感じる、日本人のアイデンティティーみたいなものって感じた?
ナウ
日本人は周りの人たちと楽しもうみたいな感覚やねんけど、ドイツ人というか海外の人たちは、自分を楽しませるための友達みたいな感じで。
なんか、それをわかりやすく示したアンケートがあって。
何人かが横並びに並んでるイラストがあって、真ん中の人が笑ってて、周りの人たちが退屈そうな顔をしてて。
Emi
うん。それをみた時にどう感じますか?って質問するんやんね?
ナウ
そう。日本人は 周りの人が笑ってなかったら、雰囲気も暗いやろうし、楽しくないんじゃない?みたいな。きっと悲しい気持ちなんだろうっていう想像する人が多い。
でも海外の人は、真ん中の人が楽しかったら、その人は楽しいやろうな!みたいな。そういう考え方がまず違う感じ。
Emi
自分が楽しかったらそれで十分!っていう考え方が多いなっていうのは、実際に友達と接していても感じた?
ナウ
めっちゃ感じた!例えば、バスケをしてた時。
ナウは周りのこと考えるから、自分がリバウンドを取ってもパスって言われたらパスしてあげたりしてた。そういうのをずっとし続けてたから、その子にナウが「パス!」って言ったらパスしてくれるやろうなと思ってた。
でも、その子がボールを取った時に「パス」って言ったら、「自分でボール取りにおいでよ!」って言われて。
Emi
ナウ的には、自分はパスしたから、今度はパスが返ってくるって思うけど、そういうことじゃないねんな。向こうの友達は。
ナウ
その子は、ボールゲットできてラッキー!っていう感じ。
Emi
それは、その子が悪いとかそういう話じゃなくって。自分がいいと思う物差しが違うっていうか。
ナウ
そうそうそう!まさにその通りで。
Emi
それをどっちがいいって思うかも、それぞれ自由っていう感じなんやな、きっとな。
ナウ
逆に言ったら気楽で、自分が楽なようにできるし。
Emi
人の目をそんなに気にせずに、自分が良かったらそれでいいやん!っていう考え方は、楽な部分もあるかもね。
でも、私たち日本人から聞いてたら、え?もっとみんなでやろうよとか、そっちの喜びとか楽しみあるやん!?みたいに思っちゃうってことか。
ナウ
そうそう。でも、1番仲良かったジェイミーは、日本人の考え方に近くて。そんな雰囲気の子やったから仲良くなった。
Emi
なるほど〜。だから海外の人って言っても、ひとくちに全員同じってわけじゃなくて。
そういう風に思う子もおれば、 そうじゃない子もおるってことやな。日本だってそうやもんな。
「反省」じゃなくて「ちょうどいい」
Emi
ドイツで暮らしてから2年半経って、日本に帰国することが決まった時はどんな気持ちやった?
ナウ
なんか、反省してることもあって。
日本に帰るってことはわかってたから、最後の方はドイツの学校の方よりも日本の勉強に集中した方が良かったけど、ずっとドイツでの学校の勉強が忙しくて。
ドイツの学校の勉強をやらないとっていう気持ちでずっと何年間もいたから、帰る直前までシフトチェンジするのがめっちゃ難しかった。もっと先を見越してやっとけばよかったなって。
Emi
そっかそっか。でも、私はさ、ナウの立場じゃないからそんな勝手なこと言われへんけど。
「今」を本気でやれる子の方が、後で絶対活躍するって思う。
もちろん先のことを考えることも、ある程度は大事かもしれへんけど。
でも、今の目の前にあることを、どれだけやりきったかっていう、この気持ちが役に立つかなって思ってて。
大人になったら、転職とか引っ越しとかもあるやん?
新しい家のことばっかり考えて、今の住んでる家はどうせもう住まへんから〜って適当にしていこうとか、誰かに渡すだけやしって思う人も中にはおるわけよ。
ナウ
うん。
Emi
でもナウたちは、ドイツの家を引っ越す前にペンキも塗り直してさ、すっごい綺麗にして、新しい人に受け渡したやん?
それと同じやと思うねんけど、今の場所とか、今の勉強とかに一生懸命になっているっていうことは、絶対次につながる。
おばちゃんやから思うのかもしれへんけど(笑)。でも、そんな気がしてるから、ドイツの勉強を一生懸命やってきたことを、全然反省せんでもいいよ!
で、9月から中学校3年生の2学期からスタートするんやね。
ナウ
そうそう。元々通ってた小学校の友達が通ってる中学校なんやけど。
ナウの小学校から行ってるのは3分の1ぐらい。
Emi
そっか。でもナウはさ、インターナショナルスクールで学期の途中で転校した経験があるから強いやんな、それって。
ナウ
確かに、今はなんか楽しみ!っていう感じ。
Emi
めっちゃかっこいいやん!
ナウ
日本からドイツに行った時はもう怖くてたまらんかったんやけど。
そこでわかったのが、たぶん自分はドイツの人たちとか、日本の人の違いをそうやって見つけるのが結構好きなんやって。
だから、常に、こういう人はこうやからこうなんやなとか。そういうのを考えてたりしたら、めっちゃ楽しかったから。小6と中3で、どういう違いがあるんかな?とかね。
Emi
このお盆休みに会った時に、ナウがドイツと日本の違いを話してくれた時、すっごいイキイキしてたよ!だから話を聞いてみたいなと思って、こうやって声かけてんけどさ。それはナウの強みな気がする。
同じ場所にいても、そういう人の違いに気がつかなかったりとか、客観的に俯瞰的に、その環境を見れるっていうのは、みんながみんなできるわけじゃないと思うからさ。
それを、しかもちゃんと言葉にできる!ってナウの強み!
だからまた、日本の中学校に行って、改めて感じたドイツと日本の違いをまた教えてほしいな。
ドイツでいつも身につけていたもの
Emi
最後に、いつもカバンの中に入れていたものを聞いてもいい?
ナウ
「AirPods」っていうイヤホンと時計かな。
AirPodsは、さっき話したみたいに、英語の歌を聞きながら英語の勉強をしたりとか。
それから、歌を聞いたらリラックスできて。
色々新しいことばっかりやったから、歌を聞くのはリラックスできる時間になってたかな。
Emi
新しい環境で新しい人と会って、知らず知らずのうちにストレスもあるもんね。
ナウ
もうひとつは、 神戸で自分で買ったお守り。
これは、あったら常に安心するみたいな感じ。
やっぱり、ストレスからちょっと逃げたい部分があったんかな。
Emi
ストレスに対してどうやったら自分が落ち着くか、自分が自分でいられるようにするための方法を、15歳にしてわかってるのは、すごいと思う!
ナウ、めちゃめちゃ成長してるやん!
めっちゃいい顔してるし、いい経験させてもらったな。ほんま、お父さんとお母さんに感謝しなあかんな。
ナウ
昨日、ドイツに行って良かったか、良くなかったか、どうなんやろうなみたいなことを家族で話しててん。
ドイツに行ってなかったらどうやったんやろう?って思ったりもしたけど、でも比べられないし、そういうのもうやめようと思って。楽しかったし、それでいいやんって思う。
Emi
うん。そうやな!
今が1番良かったらそれでいいし、私はこれからの人生の選択も、間違うってことは絶対ないと思ってて。
それをいいようにできるかどうかは自分次第やねんからさ。
だから私は、あの時こうしてたら良かったって思う必要はなくて、その時のその選択が「ちょうどよかった」っていうことやって思ってる。
ナウ
なるほど〜。
Emi
今日はいっぱい聞かせてもらってありがとう!ナウ、また話そう!
ナウ
うん。ありがとうございました!
さて、いかがだったでしょうか。
15歳という多感な時期に、自分のお母さんの友達のラジオに出演するというすごい挑戦をしてくれたナウ。
どうして出演してくれたのかを聞いたら、「せっかくやから、やっとこうと思って!」と話してくれました。
「波に乗る」みたいな感覚を、15歳の今もう身に着けているというのがすごいなと。
この感覚はきっと、大人になった時にも、まっすぐ役に立ってくれるんじゃないかなと、思います!